静岡県下田市
細川歯科医院

若い女医さんが下田で新規に歯科医院を開業されたニュースを新聞で見て気になっていました。
早速、歯の検診と歯石の除去を思い立ちお訪ねしました。
院内は綺麗に掃除されていて、何と清潔感あふれる医院でしょう。
これが私の第一印象でした。
待合室には他所の歯科医院で良く見かける、手垢で汚れたヨレヨレの本や雑誌がありません。新刊ものが数冊あるだけ。　受付の女性がとても感じが良くて好印象です。
診察室に呼ばれ着席すると直ぐに「どうぞお使いください」と真っ白な「おしぼり」が出されました。　　今まで数えきれないくらい歯医者さんには掛かりましたが「おしぼり」が出るのは初体験です。
恐るおそる周りを見渡すと医療設備機器がすべて新しくて気持ちが良い。
素人目には分りませんがきっと最新式の機器と見受けられました。
ふと目を落とすと、口を漱ぐコップに使い捨ての白い紙コップが用意されています。
前の患者さんの使用したコップを遣い回すのが当たり前と思っていましたが、こちらの医院ではそうではないんです。　真っ白なおしぼりと紙コップ、なんと清潔で気持ちの良い事でしょう。
それよりもなによりも、先生と歯科衛生士さんの懇切丁寧な説明と施術に敬服しました。
まず一番の驚きは全く痛くない事。
今までの歯医者さんでは痛くされるのが当然のことと思っていました。
施術中に幾度となく左手を上げて、治療を中断してもらうことが多かったのですが、こちらでは一度もありません。　　素人判断ですが、これは技術レベルの高さでしょう。
歯科医療の分野でも医療技術の進化は日進月歩の昨今、新しい細川歯科医院が下田市の歯科医院界に新風を吹き込んでくださることを期待しています。
若い女医さんと歯科衛生士さんそれに受付の方、スタッフ皆さんの女性ならではの細やかな心遣いに感謝です。有難うございました。

　若い女性らしい視点で口腔（こうくう）ケアを―。下田市内で今月上旬、地元出身の歯科医細川玲奈さん（３１）が「細川歯科医院」を開業した。市内での開業は２０余年ぶり。歯科医の高齢化も進むだけに、「次代を担う人材」（森田広賀茂歯科医師会長）と期待が高まっている。
　「母が薬剤師で医療関係の仕事に関心があった。もともと手先が器用で歯科医に向いていると思った」という細川さんは高校卒業後、神奈川県内の歯科大で学んだ。訪問診療に関心があり、東京都内の開業医で修業。高齢化が進み、自由に外出ができない高齢者が多い一方、訪問診療が浸透していない古里での開業を決めた。
　将来的にはスタッフの教育を強化して、患者の自宅などに出向いた治療だけではなく、正しいそしゃくの仕方や、寝たきりの人が食べ物を飲み込みやすい姿勢の指導なども行うきめ細やかな訪問診療を目指すという。「賀茂地域は１人暮らしのお年寄りも多い。月に１度の口腔ケアを『見守り』の意味も込めて展開したい」と話す。
　「患者さんがリラックスできるような環境にしたい」と、玄関先に手書きの看板を設置したり、待合室で患者におしぼりを配ったりして女性らしい「おもてなし」も重視する。「『歯科医院は医療機関だけど、半分はサービスなんだよ』とスタッフには口やかましく言っている」と細川さん。評判を聞いて９日午後に初めて受診した６０代後半の女性は「癒やされる」と好評だ。
　所属する賀茂歯科医師会の会員は３８人。５０〜６０代が多く、細川さんは最年少。県歯科医師会の柳川忠広会長は「若い歯科医が都市部からＵターンして地元で開業するのは素晴らしい。地域の健康作りの拠点になれるよう頑張ってほしい」とエールを送った。

2015/11/18静岡新聞